多頭飼いの場合などは、お気に入りの飼い主さんが猫によって違うということもあります。
お世話を一番担当している飼い主さんが全ての猫に一番好かれるということもありません。
今回は、普段の生活で猫が「好いている相手」に寄っていく背景や、飼い主さんができる接し方などについてご紹介したいと思います。
猫は、相手の接し方が穏やかで、行動が予測しやすいほど安心しやすいといわれています。
普段の生活の中で大きな音を立てない、急に近づかない、視線や距離の取り方が控えめな人は、猫にとって“安全”に感じやすい場合があります。
また、猫は自分のペースで近づきたい生きものです。
構いすぎず、必要以上に追いかけない人ほど、猫が「自分から寄っていける相手」として選ぶこともあるようです。
お世話の量よりも、猫が落ち着ける空気感を飼い主さんが出しているかが影響していると考えられます。
猫の“好き”は、人の努力の量に比例するとは限りません。
たとえば、飼い主さんは健康チェックのために抱っこや爪切りをする場面があり、猫にとってはそれが少し緊張する時間になることもあります。
一方で、あまり関わらない家族は、猫から見ると「嫌なことをしない人」に映る場合があります。
これは飼い主さんが嫌われたのではなく、飼い主さんの特定の行動が好きではないのかもしれません。
心配しなくてよいケースは、猫がその人のそばでリラックスし、食欲や排泄、睡眠など普段の様子が保てているときです。
近くでゴロゴロ喉を鳴らす、スリスリする、しっぽを立てて近づくなどのしぐさが見られるなら、安心できる相手として選んでもらっていると考えてよいでしょう。
注意が必要なのは、「特定の人にだけ逃げる」「触られると攻撃的になる」「隠れて出てこない」など、強いストレス反応が続く場合です。
原因には、愛猫の性質、飼い主さんの行動以外に、家の中の物音、来客、模様替え、多頭飼いの相性など環境要因が重なっていることもあります。
急な行動変化や体調面の違和感(食欲低下、嘔吐、下痢、トイレ回数の変化など)があるときは、早めに動物病院に相談すると安心です。
猫に好かれるコツは、特別なテクニックよりも“猫のペースを守ること”です。
次のような工夫が、普段の生活で距離を縮める助けになります。
1.近づくより「待つ」を増やす
2.手を差し出して匂いを嗅がせ、嫌がればやめるなど、触る前に合図を出す
3.声と動きを小さくする
4.安心できる寝床、隠れ場所、高い場所を確保するなど、猫が好きな場所を整える
5.お世話の時間をごほうびのおやつや遊びなど“良い記憶”で終える
「何もしていないのに好かれる」人のふるまいを観察して、静かな歩き方や距離感を真似してみるのもおすすめです。
飼い主さんが猫のサインを読み取り、無理をさせない接し方を続けるほど、信頼は少しずつ積み重なっていきます。
まとめ
無意識にそれができれば、飼い主さんに自分が好かれる理由がわからなくても態度を見ている猫にはとても理解されているということでしょう。
人間本位で猫を可愛がったり、かまったりする人は、猫に好かれません。
猫はマイペースな動物なので、相手が自分のペースで思い通りにしようとすることを嫌います。
猫に好かれたければ、今何を猫が望んでいるのかを機敏に察知した行動を取れることが大切なのです。