スーパーで見かける大容量パックを横目に「こんなに食べ切れないし…」と素通りするのはもったいないです。
野菜の中でもトップクラスのカロテンを含む青じそ(大葉)を、たくさん食べられるのは旬ならではの特権です。
今回は、大葉(青じそ)の栄養やおすすめの食べ方、保存方法についてご紹介します。

お刺身の彩りや冷たい麺の薬味として、生食することが多い「大葉(青じそ)」。
実は、免疫力アップなどの抗酸化作用があり、体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンが豊富に含まれています。
ほかにも、骨や歯を丈夫にするビタミンKや、細胞の老化予防や血管を拡げて血流改善を促すビタミンEなどもも比較的多く含まれています。
カロテン、ビタミンK、ビタミンEはいずれも脂溶性で、油を使った料理と一緒にに用いると吸収力がアップします。
つまり、薬味として生のまま少量を食べるだけでは、少しもったいないのです。
天ぷらにしたり、バジルの代わりに大葉ジェノベーゼにしてパスタと和えたり、カルパッチョやカプレーゼ、サラダのトッピングにして、オリーブ油やドレッシング、マヨネーズと一緒に食べたり。
価格がお手頃で大量消費しやすい旬だからこそできるたっぷり贅沢な食べ方を、楽しんでみてください。

青じそ1束(10枚)程度の少量なら、湿らせたキッチンペパーで優しく包んでジッパー付き保存袋で冷蔵保存するのが手っ取り早いです。
しかしキッチンペーパに含ませる水の量が多すぎたり、青じそをたくさん重ねすぎたりすると、葉に残った水分の影響で変色してしまうこともあります。
また、キッチンペーパーに包むと、しその状態が分からなくなるため、いざ使おうとしたら黒ずんでいた、という経験がある方もおられるでしょう。
おすすめは、ジャム瓶(びん)やアイスコーヒー用プラスチック容器での保存です。
大葉を水洗いをせずに茎の部分を下にして立てて保存し、瓶の底に茎だけ浸かる程度の少量の水を入れます。
葉の部分まで水に浸かってしまうと変色しやすくなるので注意してください。
この方法で、大きめのジャムの空き瓶1個に4~5束(40~50枚)程度の保存が可能です。
大葉を水洗いするのは料理の直前に行い、使うたびに瓶底の水は交換してください。
約2週間で使い切った場合でも、最後の大葉も鮮度が保たれてピンとしていました。
透明なガラス瓶は葉の状態がよく分かるのでおすすめですよ。

まとめ
脂溶性ビタミンの豊富な大葉は、油を使った料理に用いると吸収力がアップするので、天ぷらにしたり、オリーブ油やドレッシング、マヨネーズと一緒に食べたりして旬ならではのいろいろな食べ方を、楽しみましょう。